債務整理手続きマニュアル

自己破産後に住宅ローンを組みたい場合

自己破産後は、住宅ローンをはじめとしたローン関係を契約するのが難しいといわれています。
ただし、車のローンはほとんどがクレジット会社との契約になりますので、
5年が経過すると情報が消えます。

 

そのため、それ以降なら問題なく組むことができます。
それに対し、住宅ローンは銀行系ですので情報が消えるまでに10年の月日を要します。
そのため、自己破産をしてから10年間は住宅ローンを組むことができない可能性が高くなります。

 

どうしても住宅ローンを組みたい場合、少なくとも7年程度は待たなければなりません。
できれば10年待ってから審査を受けるのがベストですが、
7年程度でも通る可能性もあります。

 

個人の信用情報機関を取り扱っている全国銀行個人信用センターKSCの情報を閲覧する場合、
やはり10年が経過しないと難しいのですが、
中にはJICCやCICといった情報がきれいになっていれば申し込めるものもあります。

 

申し込む際に注意したいのが、利用する金融機関です。
実は自己破産をする際に関わった銀行には履歴が残ってしまいますので、
できるだけ関わりのない銀行を利用する必要があります。

 

たとえ10年が経過していても情報は残っていますので、
その銀行を利用してローンを組むのは難しくなります。

 

しかし、関わっていない銀行なら10年が経過していれば
自己破産の事実を把握することができませんので
、契約の妨げになるようなことはありません。

 

良い物件を見つけて、早く申し込みたいとローンの契約を急いでしまうことがあります。
しかし、もう少しで10年を経過するという状態なら、その期間を待ってから申し込んだ方が
確実にスムーズに進めることができます。直前に申し込んで否決された場合、
今度はその情報が残って影響が出てくる恐れもあります。

 

何度もチャンレジを繰り返して否決され、その結果選択肢を狭めてしまうよりも、
情報が消えるまで少しだけ待った方が得策であると考えられます。